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題詠「UFO・宇宙人」 [笹短歌ドットコム]

「TRUST ME」と入力すれば「安請け合い」と出る最新版宇宙語辞典

「ぼくらのアダムスキー型1首劇場」に採っていただきました。
ありがとうございます。

ですが……。
こういったお題は苦手中の苦手。
世代的にはピンクレディー世代なのですが、実はほとんど知りませんし、
SFにあまり興味がないのも、こういったお題に接点がない理由でしょう。

さんざん悩んだ末に最も安直なところへ落ち着いてしまい、反省しきりです……。

題詠「神」 [笹短歌ドットコム]

神の手か人の慾かとまよふ目にドナーカードの黄いろまぶしき

   donor_card.gif

ドナーカード=臓器提供意思表示カード。
自分に万一のことがあった場合、臓器提供を希望するかしないか、
希望する場合はどの臓器について提供を希望するかを
記入して携帯するものです。

臓器移植については、提供を受けたい人のエゴではないかとか、
医師が臓器移植手術をしたいだけではないのかといった問題の他に、
臓器提供そのものが人間が手を下すべき領域かどうかという問いがあります。

これについて私は、名付け親の牧師さんと口論になったことがあります。
彼は言下に臓器移植は人間の傲慢だと切って捨て、
人間がその技術を会得したのは神の意志ではないかという私に
珍しく感情的に食ってかかりました。
もちろん牧師という立場上、生死の重みは十分承知の上で
反対なさったのでしょうが、あまり強固に感情的になられたことで
私の中にはわだかまりが残りました。

いろいろ思い迷うところはありつつも、私はドナーカードを持っています。
だんだん年老いていき、移植に使える臓器も減っていくでしょうが
万一の時には全臓器を提供するつもりですし、
家族にもその意思を尊重して欲しいと願っています。

「笹短歌ドットコム」の「☆神聖1首ちゃん劇場☆」に選んでいただきました。
ありがとうございました。

題詠「アニメ」 [笹短歌ドットコム]

「花田少年史」
悪ガキで鳴らした夫もいっちゃんも今ならADHDだろう


花田少年史 DVD-BOX

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「笹短歌ドットコム」の題詠「アニメ」で
「1首でやんす劇場 ~赤塚先生ありがとう~」に1首採っていただきました。

子供の頃見る番組を決めるのが100%両親だったことから
アニメは「ムーミン」以外見たことがなく、
このお題の苦労したことといったら!

大人になってからもアニメは全然見ませんが、
唯一だいぶ前の深夜に放送されていた「花田少年史」だけは飛び飛びながら見ました。

なぜって、主人公のいっちゃん(花田一路)の悪ガキぶりが、
義母に聞かされた夫の少年時代にうり二つだったので。
夜中とて声を殺しつつ、何度涙が出るほど笑ったかわかりません。

ところで、「ADHD」というのは日本語で「注意欠陥・多動性障害」といい、
幼少期の発達障害のひとつで、「じっとしていることができず動きまわる」
「衝動的な行動を起こす」「注意力が散漫で集中できない」などの症状を特徴とします。

昔からこういう子はクラスに1人や2人はいたと思うのですが、
最近「疾患」であることが分かってから、扱いも変わり、
サポートもされるようになったようです。

その一方で、何でもかんでもというわけではありませんが、
「疾患ではないのか」と尚早に問題視してしまう部分もあるのではないかと……。

「花田少年史」は描かれている内容からして、夫の少年時代とドンピシャです。
このうり二つの悪ガキ2人、世が世なら速攻問題視されただろう、
そんなことを思いながら作りました。


題詠「一(1)」 [笹短歌ドットコム]

ひと掬い砂加ふれば築き来し城崩るるを知りゐて已(や)まず

   sand_castle.jpg

不夜城のひかり届かぬ片隅で彼はひとりの街娼となる

   peyton_place.jpg

笹短歌ドットコム」の先月のお題で、二首採っていただきました。
というか、ひとり五首までのところ二首しか作れなかった……。

加えて、「投稿歌は全部あたらしく作るぞ!」の意気込みはどこへやら、
早くも過去に作ったものに手を加える体たらく。

でも逆にそれが良かったのかもしれません。
しばらく置いたあとで見ると、言い回しを変えたくなったり
あらが見えたりしますから。

「選歌とは無言の講評。採られた歌より採られなかった歌に注目して
どこが悪かったのか考えること」という講評は身にしみました。
その際参考にするための「チェック表」、すごく役立ちそうです。

本来なら「一(1)」を詠み込まなくてはいけなかったのでしょうが、
投稿作品を見たらわりにフリーだったので、詠み込まないまま
作ってしまいました。

題詠「石」 [笹短歌ドットコム]

抵抗の石を握りしてのひらを癒すをとめのやはらかき頬

   demo.jpg

初めて「笹短歌ドットコム」に投稿したところ、
「2010年宇宙の1首劇場」に採っていただきました。

年齢的に、安保闘争などの学生運動を直接知っているわけではありません。
ただ父が大学勤めだったので、講義が中止になったり
一部教師のつるし上げがあったりという話は子供の頃に聞きました。

当時、学生達にはその辺に落ちている石しか武器がなかった、
という話を聞いたことがあります。
学生運動に明け暮れ、ささくれた若者たちにも
一瞬気持ちを許せる恋愛はあっただろうな、と思いつつ詠みました。

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