皆ひとの蔑みあはぬ街なれや冬のひと日を抗議に立ちぬ
2019-02-16 08:30
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あけやらぬ引き戸の隙に涼風の吹けば牝猫の片目がのぞく
2019-02-16 08:29
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秋風に窓を閉ざせばヴィーナスの林檎はすぐに萎びてしまふ
2019-02-16 08:28
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まどろみの夢にたゆたふまひるまに寄せてはかへす波は愛撫の
2019-02-16 08:27
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誹らるる弱者のあまたことごとに世間様とふ荷を負はされて
2019-02-16 08:26
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いつの日もお供にをれどなにとなく存在感のうすき沙悟浄
2019-02-16 08:25
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いつの間はわが空間に居座つてつひぞ動かぬ常駐ソフト
2019-02-16 08:25
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会ふといふ空約束の果てしなく蒲公英の実は風にはじける
2019-02-16 08:24
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せめぎ合ひ溶け合ひもする慎みなきまで黒白（こくびやく）はフレディの蠱惑
2019-02-16 08:23
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あの愛は枯れてしまつたくるほしきまでに匂へる深紅の薔薇は
2019-02-16 08:21
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