ナイル2020年11月号掲載歌【雲となるまで】 [ナイル短歌工房]
餌をねだる燕の子らのひしめけばいつに変はらぬ夏これにあり
ひたひたと荒れ野に水の染むごとくあひみたがひの民草の風
くれなゐのカンナが天気図を燃やすはげしき夏にわたしの不在
空白の夏に真昼のたゆたひは合歓の吐息の雲となるまで
ひとけなき午後の路傍の白壁にあきつの影の軌跡まぼろし
*冊子は5首目に誤植があります。
ひたひたと荒れ野に水の染むごとくあひみたがひの民草の風
くれなゐのカンナが天気図を燃やすはげしき夏にわたしの不在
空白の夏に真昼のたゆたひは合歓の吐息の雲となるまで
ひとけなき午後の路傍の白壁にあきつの影の軌跡まぼろし
*冊子は5首目に誤植があります。
2020-11-04 19:53
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0