夏実麦太朗さんによる選歌 [題詠blog2011]
題詠blog2011の百首について、
さきに完走された夏実麦太朗さんに
七首選歌をいただきました。
麦太朗の題詠短歌
002:幸
麗ら日やほころび初むる梅が枝に目白は春の幸(さきは)ひを告ぐ
010:駆
疾駆する馬ともまがふ朝焼けの雲は不穏を乗せて向かひ来
034:掃
春近き夜明けの空は水ふくみくれなゐ匂ふうす雲を掃く
☆041:さっぱり
さつぱりと剃り跡あをき襟足の背(せな)に匂へる祭り半天
077:狂
狂ほしき嵐の去りて天井の白きを空のごとくに眺む
087:閉
厨辺のましろき湯気に閉ざされて妻たる我よ盲目であれ
092:念
情念のこゑ果てしなくこだまするひとのうつはに底の見へざり
非常に麦太朗さんの特色のある選歌だと思います。
かねてより私の歌を知っている方なら選ばない歌がほとんどです。
むしろそれが大変新鮮で、こういった視点もあるのかということに
気づかされます。
選歌の特色は何と言っても現実の生き方に
根ざした歌が多いことです。
どちらかといえば普段詠む歌では数少ない方で、
百首のうちでそれらをよく掬い上げられたと感心しており、
ある意味今まであまり注目されなかった自分の一面を
ピックアップされた気もいたします。
ありがとうございました。
さきに完走された夏実麦太朗さんに
七首選歌をいただきました。
麦太朗の題詠短歌
002:幸
麗ら日やほころび初むる梅が枝に目白は春の幸(さきは)ひを告ぐ
010:駆
疾駆する馬ともまがふ朝焼けの雲は不穏を乗せて向かひ来
034:掃
春近き夜明けの空は水ふくみくれなゐ匂ふうす雲を掃く
☆041:さっぱり
さつぱりと剃り跡あをき襟足の背(せな)に匂へる祭り半天
077:狂
狂ほしき嵐の去りて天井の白きを空のごとくに眺む
087:閉
厨辺のましろき湯気に閉ざされて妻たる我よ盲目であれ
092:念
情念のこゑ果てしなくこだまするひとのうつはに底の見へざり
非常に麦太朗さんの特色のある選歌だと思います。
かねてより私の歌を知っている方なら選ばない歌がほとんどです。
むしろそれが大変新鮮で、こういった視点もあるのかということに
気づかされます。
選歌の特色は何と言っても現実の生き方に
根ざした歌が多いことです。
どちらかといえば普段詠む歌では数少ない方で、
百首のうちでそれらをよく掬い上げられたと感心しており、
ある意味今まであまり注目されなかった自分の一面を
ピックアップされた気もいたします。
ありがとうございました。
2011-02-19 00:51
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