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セバスチャン・サルガドを詠む [美術]

にんげんの尊厳にいのちの光射す サルガドの眼は泣いてはいない

   salgado-2.JPG

NHK・日曜美術館でセバスチャン・サルガドの特集を見ました。

サルガドはブラジル出身のフォトグラファー。
経済学者から写真家に転じ、「WORKERS」「EXODUS」「GENESIS」などの
作品を発表しています。

サルガドの写真は以前、マグナムかライフの写真展で1枚見たことがありましたが、
番組を見て「展覧会に行きたい!」と真剣に思いました。

人間の極限状態を撮りながら、その目は冷徹ではなく
かといって過剰にウェットでもない。
人間の尊厳を損なうことなく、温かみが感じられました。

残る会期は1週間。
土日は混むから鑑賞に適さないと言って下さる方がありましたが、
残る日にちの少なさに贅沢は言っていられず、
会期終了1日前の土曜日に行ってきました。

天に還らむとする子を抱く父の涙せぬ目引き結ぶ唇は僧のごと

   salgado-3.JPG

死線越え樹下に黙する人びとにめぐみ降らせよあしたの光

   salgado-1.JPG

息をつめるごとき時間を過ごし来て瞼に風と陽光(ひ)のいとほしき

*写真にはcopyrightがあると思いますが、何を詠んだかを見ていただきたく
 あえて掲載しました。
 削除要請はこちらまでご連絡下さい。

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