題詠100★2021 071~080 [題詠100★2021]
2021-071:女
これだから女はといふ蔑みをはねかへし咲く白きさうびは
2021-072:物語
幽霊と呼ぶに近しきたましひが物語りするみちのくの夜
2021-073:滞
ぬばたまの夜更けのメール仮放免の知りびとになほ滞在許可出でず
2021-074:圧
ひさかたの旨味の冬をつめこんで圧力鍋はたちまちに響(な)る
2021-075:忌
山椿忌(さんちんき)かさねた本のかたはらを小(ち)さきなにかが走つていつた
2021-076:ごみ箱
分別のごみ箱のうへぐちやぐちやの袋ひとつをはつか蔑む
2021-077:上
くさぐさの影もつ町の玄関としてありぬべし上野駅はも
2021-078:菓
たわいなきそのひとことは水菓子につきたる指のへこみにも似て
2021-079:隠
ゆふづつはたれも一人とおもふとき木の間隠れに街を見下ろす
2021-080:尚
いまもなほ虐げらるる沖縄に尚真王のすゑの説くみち
これだから女はといふ蔑みをはねかへし咲く白きさうびは
2021-072:物語
幽霊と呼ぶに近しきたましひが物語りするみちのくの夜
2021-073:滞
ぬばたまの夜更けのメール仮放免の知りびとになほ滞在許可出でず
2021-074:圧
ひさかたの旨味の冬をつめこんで圧力鍋はたちまちに響(な)る
2021-075:忌
山椿忌(さんちんき)かさねた本のかたはらを小(ち)さきなにかが走つていつた
2021-076:ごみ箱
分別のごみ箱のうへぐちやぐちやの袋ひとつをはつか蔑む
2021-077:上
くさぐさの影もつ町の玄関としてありぬべし上野駅はも
2021-078:菓
たわいなきそのひとことは水菓子につきたる指のへこみにも似て
2021-079:隠
ゆふづつはたれも一人とおもふとき木の間隠れに街を見下ろす
2021-080:尚
いまもなほ虐げらるる沖縄に尚真王のすゑの説くみち
2021-02-19 08:55
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