題詠100★2021 011~020 [題詠100★2021]
2021-011:外
ベランダに外(と)を見わたせば植栽のかげムスカリのひそか息づく
2021-012:洩
見上ぐれば目に追へぬかげ木洩れ日のうちに目白の鳴きかはしをり
2021-013:匹
たむろする人のおほきに匹如身(するすみ)の在り処を思ふ炊き出しの夜
2021-014:料理
いつかうに料理のうでの上がらざりテイクアウトの手軽に慣れて
2021-015:机
ぬばたまの黒岩祐治うつそりと机にひろぐ不可能の絵図
2021-016:拡
ひとけなき部屋に戻れば翳りたる室のうちにぞ冬は拡がる
2021-017:ガラス
おほき手のよせてはかへすなりはひにソーダガラスのまろき手ざはり
2021-018:区
さきくさの中区に住めばハマのかげカジノ・ドヤ街・巨き市庁舎
2021-019:未
夏の日の未の刻にまどろめば草の匂ひに陽もかげりつつ
(本歌:夏の日の未の刻もすずしけれ繻子の芝くさ縞萱の帯(与謝野晶子))
2021-020:忙
忙しなくひとの行き交ふ改札をよけてかたへの花になぐさむ
ベランダに外(と)を見わたせば植栽のかげムスカリのひそか息づく
2021-012:洩
見上ぐれば目に追へぬかげ木洩れ日のうちに目白の鳴きかはしをり
2021-013:匹
たむろする人のおほきに匹如身(するすみ)の在り処を思ふ炊き出しの夜
2021-014:料理
いつかうに料理のうでの上がらざりテイクアウトの手軽に慣れて
2021-015:机
ぬばたまの黒岩祐治うつそりと机にひろぐ不可能の絵図
2021-016:拡
ひとけなき部屋に戻れば翳りたる室のうちにぞ冬は拡がる
2021-017:ガラス
おほき手のよせてはかへすなりはひにソーダガラスのまろき手ざはり
2021-018:区
さきくさの中区に住めばハマのかげカジノ・ドヤ街・巨き市庁舎
2021-019:未
夏の日の未の刻にまどろめば草の匂ひに陽もかげりつつ
(本歌:夏の日の未の刻もすずしけれ繻子の芝くさ縞萱の帯(与謝野晶子))
2021-020:忙
忙しなくひとの行き交ふ改札をよけてかたへの花になぐさむ
2021-02-13 07:47
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