ナイル10月号掲載歌【てふてふの骨】 [ナイル短歌工房]
降りしきる雨に捲かれてさしむかふ黙のあはひに夜は夜なの
ただひとつ形をさだめ置かれると魔法のわたし靴はからだを
あるは濃くあるはかすれて空白の鏡ゆ生れぬひかりの闇は
足ゆびに摘むひとひらのてふてふの骨をもちたる花のむらさき
こはれては生まれかはりの刻である午前零時にあはす鏡は
「声をたててはいけない」ささやきのよせてはかへす さみだれ
照り映ゆる白の白さかまひるまを意思喪失のアンドロギュノス
きはまれる白のあとさきものいはぬ猫のやさしく眠るゆふぐれ
ただひとつ形をさだめ置かれると魔法のわたし靴はからだを
あるは濃くあるはかすれて空白の鏡ゆ生れぬひかりの闇は
足ゆびに摘むひとひらのてふてふの骨をもちたる花のむらさき
こはれては生まれかはりの刻である午前零時にあはす鏡は
「声をたててはいけない」ささやきのよせてはかへす さみだれ
照り映ゆる白の白さかまひるまを意思喪失のアンドロギュノス
きはまれる白のあとさきものいはぬ猫のやさしく眠るゆふぐれ
2016-10-02 06:14
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