SSブログ

いつか晴れた海で [文学・童話]

何年も探していた本をネットオークションで見つけました。
すでに絶版の本でAmazonではあまりに高く、入手できないでいたものです。

吉岡忍「いつか晴れた海で」。

内容(「MARC」データベースより)1994年5月29日平田豊が死んだ。苦しんだのは彼だった。死んだのも彼だった。平田豊はエイズで死んだ。日本で初めての性行為によるHIV感染のカミングアウト。それからの2年間。写真と短歌で綴る、エイズと彼の道程。

平田豊と聞いてぴんとくる人はあまりいないと思いますが、
高校生時代だかに短歌雑誌に投稿を続けていた歌が
歌人の前登志夫さんの目にとまったものの、
前さんの弟子にならず上京したため作歌を中断、
HIVを発症してから再開した人です。

そんなわけで歌の数が多くなく、歌集としては出版されていないため
彼の歌をまとめて読めるのはこの本しかありません。

数日前に書いた「デカダン村山槐多」も届いたばかりですが、
まぁ歌集というのは一気読みするものでも
一読して終わるものでもありませんし。
届いたらゆっくり読みたいと思います。

治療なき午後のひと日を母といて 死の外側を考えている(平田豊)

「真黒な夢」「死の外側」を詠みしひとレッドリボンを知らずに逝きぬ(紫苑)

いつか晴れた海で.jpg
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0