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赤ちゃんポスト [時事]

二十五の小さきいのちの灯まもりてよしとせむとや赤ちゃんポスト

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熊本の慈恵病院で運用され始めた「こうのとりのゆりかご」
(通称赤ちゃんポスト)。

これは最近詠んだ歌ではなく、
運用2年目の結果がまとまった時に詠んだものです。
子捨てを助長するという反対意見もありますが
つながれた命を思うと私は賛成です。

このほど、運用開始から2年半経ったということで、
県による検証結果が発表されました。

それによると、2年半であずけられた子供の数は
51名だそうです。

偶然手許に「2年目に預けられた子は25名で、
1年目より8名少ない」と書いたものが残っているので
計算したところ、

1年目  17名
2年目  25名
それ以降  9名

ということになります。

「微増」とでも言うべき数字で、「急増」でないことに救われます。

ところで、子供を赤ちゃんポストに預けた理由については、
今までに親が判明した39人のうち、
「生活苦」と答えた人が7人いた一方で
「不倫」「未成年」など望まない妊娠を挙げたケースがあったそうです。

これをもって「親はどうであれ、
預けられた子供が親より幸せになれ」と言う人が必ずいると思います。

本当にそうでしょうか。

生活苦から子供を道連れに命を絶つ人、
望まない子を虐待したり、パートナーの虐待に
見て見ぬふりをする人を考えたとき、
私は「どんなことがあっても親は子を放すべきでない」と
言い切ることはできません。

むしろ子供の命を繋ぐことを考え、
望まない妊娠の場合は中絶もせず、子供を預けた親を思うとき、
子供と同様に親もまた幸せであれと願わずにはいられません。

立てこもり [時事]

ヘリの群れ爆音とともに旋回す獲物を探す鳥の目をして

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こともあろうに、隣町で立てこもり事件が発生しました。
普段は静かな横浜の外れの町は騒然とし、
上空をヘリが旋回する爆音が響いていました。

報道のヘリの群れは、カラスか猛禽類を思わせました。
旋回する中心に獲物がある……。

外出していた私は大渋滞に巻き込まれ、
バスと電車を乗り継いでやっとの思いで帰宅しました。

ネットのニュースを読むと、
地元の人なら写真を見ればどこだかすぐわかる場所で、
私自身、事件発生の2時間ほど前に、バスでそこを通ったばかりでした。

犯人は暴力団関係者とのこと。
横浜は一見おしゃれな街ですが、昔から愚連隊など
ダーティーな部分もあるらしいのです。

犯人は死亡し重傷者も出たとのこと、
何とも暗い気分になりました。