うたつかい37号(2021年秋号~終刊号)掲載歌 [うたつかい]
【自由詠 日暮れに】
沙羅の花ほとりと落つる目のさきに酔ひたる老いの座す昼さがり
ひとけなき野比の浜辺ゆひろひ来し貝は末期の砂をはきだす
値下がりの三浦すいくわをひとパック買うてわたしの夏は畢んぬ
ゆりのきの黄葉はいつ公園をゆけば降り来る詩情ひとひら
もの売りのこゑに応はず籠もりゐる部屋のうちにも日は暮れゆきぬ
<テーマ詠【結】>
アマビエの尾のにじみけりひとけなきゆふべの杜に神籤はゆれる
沙羅の花ほとりと落つる目のさきに酔ひたる老いの座す昼さがり
ひとけなき野比の浜辺ゆひろひ来し貝は末期の砂をはきだす
値下がりの三浦すいくわをひとパック買うてわたしの夏は畢んぬ
ゆりのきの黄葉はいつ公園をゆけば降り来る詩情ひとひら
もの売りのこゑに応はず籠もりゐる部屋のうちにも日は暮れゆきぬ
<テーマ詠【結】>
アマビエの尾のにじみけりひとけなきゆふべの杜に神籤はゆれる
2021-09-25 17:21
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