冬へ [その他]
ひとけなき野比の浜辺ゆひろひ来し貝は末期の砂をはきだす
値下がりの三浦すいくわをひとパック買うてわたしの夏は畢んぬ
ゆりのきの黄葉はいつ公園をゆけば降り来る詩情ひとひら
いつのまにキンモクセイの匂ひきて都会のかたへ秋は来にけり
銀杏のぽとりと落つる音のしてふりむけば空、空の日だまり
光芒はつるべ落としのあとの灯のごとく舗道に名残りのダチュラ
お酉さまことしはなくてさざんくわのすずろにひらく冬のはじまり
1月号の原稿でしたが、結社誌が昨年末で終刊になったため
こちらに載せました。
値下がりの三浦すいくわをひとパック買うてわたしの夏は畢んぬ
ゆりのきの黄葉はいつ公園をゆけば降り来る詩情ひとひら
いつのまにキンモクセイの匂ひきて都会のかたへ秋は来にけり
銀杏のぽとりと落つる音のしてふりむけば空、空の日だまり
光芒はつるべ落としのあとの灯のごとく舗道に名残りのダチュラ
お酉さまことしはなくてさざんくわのすずろにひらく冬のはじまり
1月号の原稿でしたが、結社誌が昨年末で終刊になったため
こちらに載せました。
2021-01-01 10:05
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