題詠100★2020 011~020 [題詠100★2020]
2020-011:域
蒼天を見上げてをりぬ失ひしクリスティーヌの声域ははや
2020-012:雅
貶(おと)したり持ち上げたりの誌面には雅子さまとふダイヤのティアラ
2020-013:意地悪
今にして思へば罪のなき笑ひ『意地悪ばあさん』ひとページ繰る
2020-014:客
客足の遠のきしとふ対馬には外つ国人を拒む貼り紙
2020-015:餌
ベランダに皿を蹴倒す音のして鳩は発ちたり 餌を注ぎ足す
2020-016:グラス
玉ねぎをむけば痛みは負の記憶ギュンター・グラスの足跡を読む
2020-017:境
かしのみは武蔵境の川べりに木洩れ日をうけ独歩の碑たつ
2020-018:位
携帯は位置情報を持ちをれば電源を切る行き逢ひしのち
2020-019:立派
箱ぬちは立派に過ぎるアイベリー熟れゐる粒をそうつとつまむ
2020-020:梅
鈍空へ溶け入るやうにひそと咲く臘梅のした如月をゆく
蒼天を見上げてをりぬ失ひしクリスティーヌの声域ははや
2020-012:雅
貶(おと)したり持ち上げたりの誌面には雅子さまとふダイヤのティアラ
2020-013:意地悪
今にして思へば罪のなき笑ひ『意地悪ばあさん』ひとページ繰る
2020-014:客
客足の遠のきしとふ対馬には外つ国人を拒む貼り紙
2020-015:餌
ベランダに皿を蹴倒す音のして鳩は発ちたり 餌を注ぎ足す
2020-016:グラス
玉ねぎをむけば痛みは負の記憶ギュンター・グラスの足跡を読む
2020-017:境
かしのみは武蔵境の川べりに木洩れ日をうけ独歩の碑たつ
2020-018:位
携帯は位置情報を持ちをれば電源を切る行き逢ひしのち
2020-019:立派
箱ぬちは立派に過ぎるアイベリー熟れゐる粒をそうつとつまむ
2020-020:梅
鈍空へ溶け入るやうにひそと咲く臘梅のした如月をゆく
2020-02-10 13:30
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