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ナイル2月号掲載歌【山羊座の女】 [ナイル短歌工房]

むきだしの耳にまつはるたゆたゆと濃きぬばたまの夜のぜうぜつ

目のしたの隈をかくせばまぼろしの見ゆるか コンシーラーのうそつき

とらはるるとはよう言うたふさがれる受話器のさきに湧くものおもひ

霧(ブルイヤール)、そのさざなみは見つめあふふたつまなこをやさしくおかす

連なりつらなることばをなぞりつつわすれなぐさの風に似たりき

レディ・デイの声ひづむときこんじきにかがやく雲のかげとこそ知れ

誤字ひとつゆるすゆふぐれゆふづつのかゆきかくゆき風ゆらぎたつ

曇天のしまくひとよにひはいろの林檎のかげの流れいでたる

空の端のうすくれなゐにさそはれてみそかごとなる鍵穴を閉づ

逃れてものがれても青とこしへのまひるに冬のことぶれを聞く


     Hardy.jpg


私はふつう山羊座とされる境界日の生まれなので、
自分が山羊座だとばかり思っていました。

この連作は、フランソワーズ・アルディの初期のアルバム
「山羊座の女」からイメージを得たものです。

ところが最近になって、生まれた時間の関係から
自分が射手座に属しているらしいことがわかりました。

連作を編む前にきちんと調べればよいものを、迂闊なことです(笑)。

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