SSブログ

3月10日 [挽歌]

しののめの紅蓮をな見そ佇めるあおうつくしき馬の双眸

   Marc-little_blue_horses.jpg

3月10日に詠んだ歌。
この日の早朝、東京大空襲があったそうです。

東京の赤く燃える空は、群馬や栃木からでも見えたといいます。
1945年にはもう馬もあまりいなかったかもしれませんが、
もしいたとしたら澄んだ眸に赤が映り込んでいたのでは……
などと想像しました。

絵はフランツ・マルクの「小さな青い馬」。
マルクは1880年ドイツ・ミュンヘン生まれ。
色鮮やかな前衛的な絵で有名ですが、第1次大戦が勃発すると
兵役を志願し、1916年にヴェルダンで戦死しています。

歌のなかで「青」が馬にかかるのか双眸にかかるのか
はっきりしなかったのは失敗かも……。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0