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片山右京さんらの遭難を詠む [挽歌]

白き手に地に還るひと 責めを負ふひと おのおのを気遣へるひと

   Mt.Fuji.JPG   

時事詠は難しいといわれます。
文字通りタイムリーな話題だけにそのことに終始してしまい、
普遍性をもたせることが難しいからだといわれています。

私はいかんせん素人ですし、習作としてでも
その時々の率直な印象はとどめたいと思っており、
ときに時事を詠むことがあります。

「うたのわ」では女性で時事を詠むひとが少ないので
”女だてらに”と思われているかもしれませんが……。


もとF1ドライバーの片山右京さんの一行が富士山で遭難し、
片山さんは助かったものの同行者2人が死亡するという
いたましい事故がありました。

まず、亡くなったおふたりのご冥福を祈ります。

片山さんは飛ばされた2人の保温に努めたのですが、
2人とも亡くなったため、正確な位置を知らせるために
下山を決意したのだそうです。

発見された遺体を確認した後の記者会見で
片山さんは人目をはばからず号泣したとのこと。
これから一生、この事故を背負ってゆかねばならないいたみは
察するに余りあります。

また、亡くなったお二人のご遺族はそれぞれ
「好きで、楽しみにして出かけた山で逝ったことは
幸せだったと思う」という主旨のコメントを発表されたそうです。

亡くなった夫や息子を悼みつつ、残された片山さんを思う
精一杯のコメントだったろうと、心打たれました。

事故の帰結を見とどけることもさりながら、
それぞれの胸のうちを思うと、なかなか言葉になりませんでした。
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