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靉光(あいみつ)を詠む [美術]

靉光の眼(まなこ)の前に立ち尽くす砂漠にひとり虚空にひとり

   靉光「眼のある風景」.jpg

靉光の代表作のひとつ「眼のある風景」を詠んだものです。

靉光は昭和の戦前・戦中期にきわめて特異な絵を描き、
さまざまな技法を試みるも1944年に応召、
戦後すぐの1946年に上海で没した画家です。

テレビでこの絵を見たときは
中央の目に凝視されているような印象を受けましたが、
実際に見てみると不思議と済んだ眼差しが印象的でした。
そしてさらに不思議なことに、絵の右側や左側に移動してみましたが
どの角度から見ても、目がこちらを見ているようにみえるのです。
「焦点のあるようなないような」という最初の印象は
ここから来たのかもしれません。
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